歯を失った人が、再び自分の歯と同じように噛めるようになるのがインプラントです。手術費用は高額ではあるものの、入れ歯よりも噛む力に優れ、健康な歯を削る必要がないことから、老若男女問わず人気を集めています。
ところで、ネットなどで「インプラント1本10万円から」と、他の歯医者やクリニックの相場よりもずっと安い値段で手術を行うクリニックの広告を見たことはありませんか?それだけ安いとつい「試してみようかな…」と思ってしまうかもしれませんが、それは大きな落とし穴です。インプラントに関しては「安かろう・悪かろう」の考えは捨てましょう。
インプラント手術を行う医師も人間ですから、手元が狂うこともあります。時には重大な事故につながることや、最悪の場合、インプラント手術そのものが失敗してしまうことがあります。具体的にはどのような失敗例があるのでしょうか?防ぎ方も併せてご紹介します。
1.インプラントが固定されない
インプラントは骨と結合することで、自分の歯と同じような噛む力を得ることができます。しかし、埋入深度が浅い場合などは骨がうまく結合することができず、インプラントが取れてしまうこともあります。
また、インプラントが固定されないということは隙間があるということですから、細菌に感染しやすくなります。せっかく高い金額を払って手術をしたにも関わらず、細菌に感染してしまいインプラントが抜けるだけでなく、健康な歯や歯茎もダメージを受けてしまったということも起こりえます。
これを防ぐためには、経験豊富な医師を選ぶようにしましょう。経験豊富、というのは埋入本数の量を指すのではなく、難しい症例にも対応しているかなど、手術の内容を指します。たとえ埋入本数が少なくとも、難しい症例の患者さんへの手術を成功させていれば、その医師の実力は高いと言えます。
2.いつまでも腫れや痛みがある
手術直後に腫れたり、痛みや痺れを感じたりすることは問題ありません。しかし、痛み止めを飲んでも効かないような激しい痛みや、じんじんといつまでも疼く場合は手術時のダメージの他にも、日ごろのメンテナンスが不十分である可能性があります。
これを防ぐためには、歯医者で行うメンテナンスの他にも、普段の手入れをきちんと行う必要があります。日ごろの手入れの仕方を丁寧に教えてくれる歯医者さんを探しましょう。患者さんからの相談を熱心に聞き、納得できるまで説明を行う歯科医院であれば、まず問題はありません。
他にも、手術室が清潔である必要があります。手術室の空気を清潔に保つために、どのようなことをしているか確認しましょう。
3.死亡事故
非常にまれな例ではありますが、インプラント手術が原因の死亡事故も発生しています。あごを含む口は神経や血管が入り組んでおり、安全に手術を行うためには患者の血管や神経の通っている部分を3Dデータで把握する必要があります。そのためにはCTスキャンが利用されます。
他にも、安全性を高めるために最新の機器を利用している医院やクリニックも多くあります。インプラント手術をしようと考えた場合はまず、歯科医院やクリニックの公式サイトを確認し、どのような手術機械を用いているか確認しましょう。
これら3点を鑑みておすすめの歯医者は、東京都八王子市の中川歯科医院です。こちらは担当医師がインプラントのセミナーに積極的に参加し、最新の機器等を利用して治療をしています。さらに通常は骨量が不足しておりインプラント手術ができないとされた患者さんへの手術を成功させており、腕の高さがうかがえます。
それだけではなく、患者さんの体調等を鑑みて、インプラントにこだわらず、患者さんにとって最も良い治療を提案してくれます。実際に、インプラントを希望していたものの、別の治療が効果的であり、患者さん本人も納得して別の治療を受けたという実績もあります。
インプラント手術は、他の歯科治療と比べて施術する医師の力量や医院・クリニックの体制が問われます。失敗や後悔がないよう、事前に十分に調べるようにしましょう。また、実際に医院やクリニックで担当医師に質問をすることも重要です。質問に快く答え、納得いくまで説明をしてくれる医院やクリニックで手術を受けましょう。